NPO法人 くくのち

里山の豊かな自然を活用した地域づくり

地域づくり


住民主体の地域をデザインする

迫りくる高齢化、過疎化、少子化などにより、今後派生するであろう問題に直面する地域の人たちが、
自らの手で「コミュニティ」をつくり、しっかり向き合う事で地域が抱える課題を認識し、
改善案を考え行動できるような「持続可能なしくみ」を作ります。

くくのちは、地域の主人公はその地域に住む一人ひとりの住民で、自分たちの地域の未来は自分たちで描き、
実現していくべきだと考えています。そこに多様な人材が関わり「持続可能なしくみ」づくりのお手伝いをします。


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地域資源を活用した商品開発

里山保全のためには、里山の資源を活用した地域活性化が必要です。
「くくのち」の活動拠点である東原地区では、町会、東原町生産組合、朝市を運営する304水芭蕉会、地元生まれのオーナーが経営するカフェ・レストラン「樫」、そして「くくのち」よる東原町地域活性化実行委員会を設立して、地域の住民とともに里山の資源を活用した地域づくり活動をおこなっています。

農地や水、豊かな自然環境を活用して、東原町が今後10年、20年と地域の世帯数を維持し、自然と共存する地域づくりをすることを目標としています。


地域資源を活用した循環型社会形成モデル構築プロジェクト

多くの里山がそうであるように、東原町は高齢化と過疎化が進み、耕作放棄地や手入れの行き届かない森林が増加しています。 その結果、森林や農地への浸食が増えています。過疎化が進んだ里山を保全するには、里山の整備とともに資源の循環が必要が あると「くくのち」は考えました。そして生まれたのが、農林廃材を活用した循環モデルです。


【金沢産ダンボールコンポスト】

金沢市・地域住民・学術機関・企業との協働により、金沢産の基材の開発・製造・販売・普及を行なっています。 都市と里山をつなぎ、都市の生ごみを堆肥化することにより焼却ごみを減量します。 金沢市も焼却コストの削減は急務の課題という事で、普及へ向けて各種団体と協働で講習会を開催しています。 一方、里山にとっては資源の利活用により、荒廃竹林が整備され、交流人口の拡大へと繋がっています。 このように多様な主体と協働で、地域の農林廃材を活用したダンボールコンポストを通して、都市生ごみの堆肥化、 焼却ごみの減量、竹林整備、農家への土壌改良材提供、バイオマスを活用した環境保全型農産物の生産や当地での イベントを開催することで、都市住民と里山住民との資源循環ネットワーク形成を進めています。 普及講座などのご依頼は、お問い合わせフォームからご連絡ください。


商品販売の機会を積極的に作る

マルシェの開催や各種イベントへの参加を積極的に進め、地域の農産物を販売しています。農産物を実際に食べてもらうことで地域の知名度向上はもちろん、「くくのち」の活動を広め、また、連携を模索する団体や地域との接点となっています。加工食品を実際に食べてもらった人たちの声は商品開発に大きく役立てています。


【マチナカとサトヤマの交流】

町内外の住民が参加する体験イベント
「体験農園」を貸し出し、収穫の楽しさを提供

荒廃農地の復旧活動で整備した農地を体験農園として運営しています。1区画25㎡の体験農園で、 自然とふれ合いながら自分で育てた野菜を収穫するというもので、町外の人たちに東原町に来て農業を 体験してもらうことにより、里山に触れ合うきっかけづくりとしています。体験農園の募集は毎年3月 から受け付けています。詳しくは、お問い合わせフォームからご連絡ください。


「住民参加型イベント」で地域交流を

平成22年より、東原の交流人口の拡大し地域活力の向上を図ることを目的として、毎年秋に 「東原ふれあいフェア ~里山を食す~」を開催しています。 秋の収穫を通じて、東原の食と自然の豊かさを体験し、里山に対する理解を広めます。

この他、春は「きのこ植菌たいけん」と「農業体験とタケノコ掘り」、夏は「サマーキャンプ」、冬は「ウィンタースクール」 など、大人から子どもまで楽しめるイベントを開催しています。 詳しくは、お問い合わせフォームからご連絡ください。


【金沢市内のスーパーと連携した「買い物支援事業」】

急速に進む過疎と高齢化により、住民が抱えているのが「買い物」と「医療」への不安です。「買い物」に対するサポートとして、生活協同組合コープいしかわ(コープたまぼこ)様の協力のもと、東原町にミニ店舗「マチオモイ」を開設しました。「マチオモイ」が窓口となって、各住民の買い物の申し込みを一元管理し、発注・受け取りも「マチオモイ」が行います。配送された商品は1軒分ずつ仕分けし、梱包。これを住民が取りに来る仕組みです。車の運転が難しい高齢者や、金沢市内までタクシーやバスで買い物に行っていた人たちから、大変好評をいただいています。この取り組みの副次的な効果として「見守り」が上げられます。週に2回、商品の引き取りに「マチオモイ」に来ることにより会話や助け合いが自然と生まれ、配送の日は「マチオモイ」がコミュニティスペースとなっています。東原では"まちのコンビニ・マチオモイ"と親しまれています。


【移住者の受け入れと空き家の活用】

東原町では、移住希望者を募集しています。きっかけは、「くくのち」が企画した地域づくりのインターンシップに参加した大学生でした。 地域課題に取り組むうちに東原町に興味を持ち、集落の人達と触れ合い移住を決意しました。

人口減少の一途をたどる東原町としては町会が受け入れに乗り出し、集落に住んでいく上でのルールや行事を伝え、何度も話し合いました。受け入れるからには、お互いが楽しい生活をおくりたいと考えています。移住希望者との話し合いと並行して進めたのが、受け入れ可能な空き家の確保です。受け入れてくれる空き家の所有者と交渉し、移住者希望者との面談も重ね、移住に至りました。これをモデルケースに、空き家の運用、移住者の受け入れ体制も整えてきました。移住などのご相談は、お問い合わせフォームからご連絡ください。